
今振り返ってみても、外国人がいた職場で働いていた時がいちばん面白かったのですが、
じゃあ自分がそういう職場に向いていたか?というと「ノー」ですね、
英語なんてたいして話せもしないのに、若い時はなんとなくあこがれがあって、
怖いもの知らずで飛び込んだのが20代半ばのことでした。
最初の頃こそ、私の拙い英語でも聞いてくれる、通じる楽しさでウキウキ働いていましたが、
だんだんと疲弊していき、半年後には自滅してしまいました。
彼らと「なぜ」「どうして」というやり取りになった時に、感情的にならずに、
それはそれとして頭を切り替えて接することが出来なかったからです。
そういう心のうちを彼らに読まれて「いちいち動揺するな」みたいなことも言われて、
落ち込んで、私は典型的な日本人なんだと自覚、向いてないなぁと悟りました。
そこから数年は純日本の職場にいたのですが、
向いてないとはいえ、楽しかったこともある当時のことが忘れられずにいました。
そんな時、英語は多少できれば良いからと事務員を探していた職場があり、
バックオフィス的な業務なら前の時ほど外国人とかかわらずに済むと思い、
結果的にそこで一番長く働くことになったのです。
最初の職場では半年しかもたなかった私ですが、
そこに入った時から「あの子は何ヶ月もつのかしらね」と話になっていたと
後から聞きました、それくらい入れ替わりの激しい職場だったのですが、
次の職場もそこまでではないにしろ、続けられる人というのはあまりいなかったです。
でも当時は「留学」ブームまっさかりで、
英語がしゃべれます、英語を生かせる職場につきたいという人はたくさんいて、
人の補充に困ることはありませんでした。
たいして英語が話せもしない私が言えることではありませんが、
単に英語が話せるだけでは仕事にはならないんですよね、
会社で働くというのは、自分ひとりで仕事が完結することはまずないですよね、
それぞれが担当する仕事をきちんとやることで最後に形になるものですよね、
その間、ミスがあったり、遅れたり何かしら問題があれば、
注意したり、要望したり、話し合いをしたりして解決しようとしますよね。
でも、いろんな人がいますから、それが普通に通じる人とそうでない人、
苦手な人、イヤな人がいて、でも関わらなきゃいけない、職場の人間関係はツライ、
働いてお金を得るって大変、っていうことになるんですが、
そこに外国人がいる職場となると、英語が多少できるがために交流してしまって、
自分の仕事は何か、何を求められているのかがわからず、自滅しいくんです。
仕事である以上、文句も言わない「良い人」ではいられない、
「仲良く」というのは出来ないんですよね。
だから、英語もたいしてしゃべれず、相手の思考回路にも切り替えられず、
感情的になりがちな私は、彼らとは少し距離を置いて接していました、
イヤな奴に見られていたと思います。
この記事へのコメント