そう、突然それはやって来たのです。
ある朝、出勤後間もなく、内線が鳴って出ると
「税務署の者ですが、〇時のアポイントで来ました」みたいなことを言ったので、
あれ?そんな予定あったかな?と入り口のカメラを見ると
スーツ姿の男性が7、8人ほどドア前にいるではありませんか!
上司にそんなアポがあるのか聞くと、無い、と言うので入り口の様子を説明すると
すっ飛んで行きました。
ニュースで見るような、
脱税とかでだ~っと税務職員がなだれ込むような緊迫感はありませんでしたが、
そんなアポ聞いてないからお帰り下さい、
とは出来なかったみたいで事務所の中に入ってきました。
何も知らない他の従業員達はその黒色のスーツの一団に何者かと一斉に目を向け、
私は、これからめったにない体験が出来る!とワクワクでした(笑)
そして、目的や理由を説明することなくウチの会社の経理処理を調べ始めました。
言われるがまま、帳票を出したり、領収書や請求書を出したり、
説明したりてんやわんやでした。
それらのコピーもたくさん取っていきましたが、
税務職員が直接とらずにこちらに依頼するんですね。
それが普通なのかそうでないのかはわかりませんが、
突然来るなんて失礼じゃないですか、何の目的で来たんですか、
コピーは自分でとって下さいよ、とか逆らえば、
逆らうだけ心証が悪くなるんだろうと思います。
言われるがまま、そうしておいた方が、それ以上疑われずに済む。。。。
というかそんなところでしょう。
その日朝から夕方午後6時頃までず~と調べていました。
翌朝は3人ほどに減り、また同じように調べていました。
こういうことは会社でも初めてだったみたいで、
途中から会計士を呼んで同席させていましたが、
結局何も起こらずというか、特に不正なことはないですね、
みたいな感じで二日目の夕方には終わってしまいました。
残念。。。(笑)
会社としては、何で突然税務署からこういう査察を受けることになったのか
理由や目的を知りたいわけですが、聞いても答えることなく
撤収となったようです。
私は税務職員と上司との直接のやり取りの場にはいなかったので、
まったくわかりませんが、後で上の人たちの会話の端々から察するに
同業他社からねたみを買ってタレ込まれたからじゃないかと考えているようでした。
本当のところはわかりませんけどね、
もし脱税とかだったらこんなもんじゃ済まないでしょうし、
でも何の前触れもなく突然来る、
というのはそれなりの根拠というかタレ込まれて、あ、そうかもな、と
税務署に思わせる何かがあったということでしょうね。
その時は物販の会社で、
売り上げの入金のほとんどは銀行振り込みでしたが、
一部は現金でのやりとりもありました。
わりとそこを詳しく調べていたらしく、
現金というのはどこの誰に何をどうというのが証明出来ないと
面倒なことになりがちですね、痛くもない腹を探られるというか。
この記事へのコメント