マイナンバー制度導入で税金未納者の追跡が容易になる

まだ忙しさは続いていて毎日ドタバタして余裕がありません。ブログの更新も滞ってしまい、2月までは仕方がないと思っていたのですが、ちょっとした事件があり書くことにしました。

昨日某市役所から郵便が届き、給与支払報告書の送付にしては遅いなと思いつつ開封すると、それは調査票でした。

ぱっと見て税金滞納者についての照会なのがすぐにわかりました。調査項目を追っていくとその対象者の過去3ヶ月の給与、賞与、給与支払い方法、給与差押、電話、勤務状況、その他の特記事項、連絡先、とあり、

「差押」の文字に目が釘付けになりました。



こういう調査票に回答するのは初めてではありません。

ある社員が退職して2年くらいした時、上のような調査票が届き提出したことがあります。

もう在籍していないので、当然支払う給与などなく、住所や電話番号も変わっているだろうし(だから照会がきた)回答できることと言えば、給与振込口座くらいでした。

送り状には「個人情報だからといって回答を拒む権利はない」みたいな一文があったのでそれだけを書いて返信したところ、その後確認の電話があり状況を話しました。

この社員は転職したのですが、そこもすぐに辞めてしまい、住民税や社会保険料が払えなくなり、何度か督促を受け、それも無視して転居してしまったので、給与支払報告書を頼りに元勤務先であるウチの会社に照会が来たのだろうと思います。

今回の某市役所からの調査票も税金等を滞納している状況は同じだろうと思いますが、違うのは対象者がまだウチに在籍しているこことと、某市がその所在をはっきりと知っていることです。

というのはその対象者が某市に住んでいた頃にウチに入社したのですが、その後すぐにS区に転居しました。なので私は給与支払報告書をS区に提出したことはあっても、某市には出したことはありません。

でも、某市役所のその調査票には、その対象者のS区の住所が記載されており、勤務先であるウチの会社あてに届きました。

これはやはり、マイナンバー制度導入により区役所同市の横の繋がりが出来て発覚したのだろうとしか思えませんでした

たとえば年末調整で奥さんを扶養控除対象者として申告したのに、実際にはそれを上回る収入があって修正申告をしなかったり、以前退職した社員の調査票は、事が起こってから2年後くらいに問い合わせが来るのですが(2年間くらい自己申告、納付の期間を与え泳がせるのかもしれません)

今回の某市役所の調査票は3年を超えてから、しかも今年2017年の1月に届きましたからね。今までだったら住所、氏名、生年月日等でしか確認できなかったものが、日本国民全員に「マイナンバー」という背番号がついて容易に税金未納者を追跡できるようになったのだと思います。

サラリーマンについて言えば、「マイナンバー制度」が導入されたことで、普通に生活しようと思うなら、

もう、税金の未納からは逃れられないです。


以前オウムの指名手配犯と同居していた女性が勤務先で健康保険証を取得していたことが問題になりましたが、これからはそういうことは無いでしょうね。



これまではこういう調査票は私が書いて返信していたのですが、今回については上司に投げました。「差押」という文字も気になりましたが、その対象者はもうじゅうぶんな大人で確信犯に思えたからです。

私も若い頃は、会社を辞めたら国民健康保険や年金に変更しなければならないことや、住民税が後からくることなどまったく知らず、支払うのが大変だったことがありました。

だから、以前辞めた社員もたぶんそういうことを知らず、お金がないから払えない、とりあえず無視すればなんとかなるだろうというような甘い考えがあったのではないかと思うのですが、

その対象者については、「知らなかった」とは思えず、最低でも3年以上も経過して当初の税額に延滞金もついてかなりの額になっていることでしょう。

給与から差し引かれる社会保険料や住民税、所得税は大きいですよね。一ヵ月分だけでも大きいと思うのにこれが二ヶ月、三ヶ月分払うとなったら、心の負担も財布の負担もますます大きくなりますよね。

調査票を返信する前に、対象者自身がその未納分を支払いに行くのか、もしくは「差押」になるのかわかりませんが、もし後者であれば私が手続きをすることになるでしょうからまた新しい経験ができます(笑)

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マイナンバー制度導入、社会保険との連携で奥さんの収入がバレるかも

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私の給与関連業務のメインイベントである「年末調整」をするために、

社員から申請書類を提出してもらっているのですが、

毎年のことですが出さない人、いい加減な人は決まっています。

昨日も提出を促したうちのひとりが、

配偶者控除となってる奥さんの見込み収入欄に「180万円」と書いた申請書を持ってきたので、

何、これ?と聞いたら、

今まで親戚のところで働いてきてごまかしてもらっていたけど、

マイナンバーが始まるからもう出来ないって言われた、とのこと。

ふ~ん、じゃぁ健康保険証返してね、とだけ言いました。

年末調整前に言ってくれただけまだマシだけれども、少し腹立たしかったです。



私たちサラリーマンが加入する社会保険は、

厚生年金保険と健康保険は2つで1セットで、片方だけに加入は出来ません。

健康保険については被保険者(↑の旦那)の家族(奥さん、子供、両親等)も条件を満たせば、

健康保険に加入でき、

被保険者(旦那)が払う健康保険料だけで家族全員(=被扶養者)の保険料がまかなえます。

健康保険料×加入人数 ではなく、

健康保険料×1名分(被保険者である旦那)でOKなんです。

(しかも国民健康保険よりは安い保険料で)

家族(原則はひとつ屋根の下で暮らす)が健康保険に加入できるかどうかの基準を

「被扶養者認定基準」というのですが、

会社で加入している健康保険組合の認定基準は

年収見込み額が130万円未満
(60歳以上、または59歳以下の障害厚生年金受給者は180万円未満)かつ
被保険者の年収の1/2未満であること


となっています。

この被保険者の奥さんの年収はすでに基準を超え、180万円ということは、

年末近くにならずともすでにわかっていたはずで、

本来ならもっと早くに保険証を返すべきで、「知らなかった」ことではないはずです。



マイナンバー制度が導入されることで、国民全員に背番号がつき、

社会保険や税金、災害対策等で情報が連携されると言われています。

社会保険については加入資格があるのにさせていない企業が

摘発されるのではないかとも言われていますよね。

今回のこのケースは税控除についても、健康保険料や年金についても、

税控除対象配偶者であり被扶養者として、第三号被保険者であるとウソをついて

長い間恩恵を受けてきたわけですよね、

私は返された保険証を年収オーバーで認定基準に満たなくなったとして

これから健康保険組合に喪失届を出すしかないのですが、

縦割りだった行政機関がマイナンバーで連携することで、

こういう矛盾を見抜き、

わずかな期間であっても遡って徴収してもらいたいものだと思っています。

そうでないと、

まっとうにちゃんと納税なり納付してる人がバカみたいじゃないですか。

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結局のところ「マイナンバー」関連書類の発送法はどうすれば良いのか

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社員以外の常勤ではない人宛ての「マイナンバー」関連書類提出依頼3部作を

やっと先週末発送しました。


発送が遅くなってしまったのは

・やり方としてこれでいいのか(確認書類とか)という迷いと、

・税務署に提出する「支払調書」は5万円以上の場合なので、その対象者の見極め

のためでした。


中身が「マイナンバー」関連という個人情報を返信してもらうため、普通郵便では途中紛失の恐れもあり

不安なため「簡易書留」か「レターパック」にするか迷いましたが、


「レターパック」(360円)にしました。それは、

・「簡易書留」だと、郵便局からでないと発送できないため相手に不便をかけるのではないか、

・「レターパック」なら、ポストに投函するだけだし、追跡サービスもついている、

・「レターパックプラス」(510円)より安い

という理由からでした。



書類の途中紛失を恐れるなら、確実に届く方法、つまり「手渡し」なわけで、

それなら「簡易書留」か「レターパックプラス」しかないわけですが

それを十分に知りつつも、

追跡サービスはついていても、ポストインの「レターパック」にしてしまったのは、


・日本全国隅々まで網羅する「日本郵便」の配達に対する信頼と、


・郵便局に行かずともポストに投函するだけで良いという使い勝手の良さプラス


・追跡サービスがついていて他の発送法より安いから、


でした、


つまりは、「安いから」です、まだマシ(笑)


相手に発送するのに定型外郵便で205円+返信用のレターパックが360円で計565円、

これが返信用にレターパックプラスにすると、205円+510円=715円で、150円多くなります。

この150円を節約したいと考えるのが普通でしょう、

一通送るにのに最低でも600円弱というのは大きいですよね、


書類の不備があればまたこちらから発送してもう600円かかる・・・・


結局のところ、今後の「マイナンバー」関連の書類の発送はどうするのか?

今はマイナンバー制度が始まろうとしているところなので、

返信用の「レターパック」なり「簡易書留」封筒の同封をせざるをえませんが、

これが定着してくれば、「履歴書」や「経歴書」と同様に雇用主に提出するわけですから

「マイナンバー」関連書類も送る側(提出する側)の送料負担にならざるを得ないでしょうね。

普通郵便か簡易書留かあるいはレターパックプラスにするのかは本人の自由、

最低でも追跡サービスはついていたほうがいいでしょうね、

普通郵便で途中紛失するようなことがあればそれは自己責任、

内容が個人情報だから「簡易書留」で送って下さい、とは言いますけどね、


「マイナンバー」関連書類の郵送は今回のこの提出依頼だけではなく、

今後の社会保険関連の手続きすべてにかかわってきます。

(源泉徴収票の提出時もそうですね)

それを考えたら送料もバカにならないし、

矛盾しているのと思うのは、

たとえ手渡しの「簡易書留」や「レターパックプラス」で発送したとしても、

万一途中紛失した場合、金銭では補償できないことです。

だから、

「マイナンバー」関連書類の発送については、普通郵便なみの配達日数でいいので、

定型郵便50gまで200円くらいで投函発送、手渡ししてくれる発送サービスを

日本郵便で考えて欲しいです。

でないと送料負担が大きすぎます。
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各保険料率(R01.7月現在)
        (本人)  (会社)
厚生年金保険料  91.50/1000 91.50/1000  (H29.10~)
雇用保険料   3/1000   6/1000   (H29. 4~)
子ども子育て        34/10000  (H31. 4~)
労災保険料         3/1000  (H30. 4~)
*雇用保険、労災保険料率は業種によって異なります。