契約でしばるなんて


先の記事で外国人の言い訳、屁理屈について書きましたが、


遅刻の件は一部にすぎず、他にもあれ?えっ?と思うようなことが多すぎて混乱、


時たま、あの人たちの言うことが正しいのかな、と思うことさえありました。



たとえばですが、


給与を時給で支払う場合、9時-12時勤務だったら3時間分が支給されますよね、


ところが、


その人は自宅を出た時間から業務を終えて帰宅するまでの時間をタイムシートに書いてきて、


それが支払われるべきだと言い張ってきたのです。


契約書にはパフォーマンスに対して 〇〇〇〇円/時間と記載されています、


通勤時間もパフォーマンス?そんなわけないでしょ!


ただ日本人が作った英語の契約書なので、そう受け取れるニュアンスがあるのか、


無いとしても私では対応できないので上司に投げました。



もうひとつは、「有給休暇」です。


これは月給で支払われる人たちに対してのみで「Paid leave」と契約書には記載されていました。


休んでも引かれないから「有給休暇」だと思うのですが、


その人は、引かれないのは当然、さらに有給休暇一日いくらで給与とは別にもらえる、


それが「Paid leave」だと言うんですよね、


何でそういう発想になるのかな・・・・、これも上司に投げました。


私の手に負えることではないし、拙い英語で反論して、


私が彼らの待遇を決めてるみたいに誤解されるのもイヤでした。


日々接する人たちですからね。



ただ、みんながみんなこういう理屈をこねるわけではないので、


すごく変わった人たちだったと思うんですが、


こういうもめ事は避けたいので、移動時間は支給の対象としないとか、


有給休暇取得時に給与とは別に支給はないとか


契約書に盛り込めばいいのかもしれませんが、


そんなことしたら、どんだけぶ厚い契約書になるんでしょうね。


それに、細かく盛り込めば盛り込むほど、


逆にそこに記載のないことはいいんだと解釈されるかもしれないし、


やりとりすればするほど険悪になっていきそうな気がします。



(だから、海外では有名なアーティストやスポーツ選手は契約時に直接ではなく、


代理人というか仲介者を間にはさんで交渉をするんでしょうね)



こういうことは頻繁に起こることではありませんでしたが、


(会社側からすると)外国人を雇用管理するというのはすごく大変なことだと思いました。


私から見てもそういう主張に対しても会社は良心的に対応していたんですが、


円満にとはいきませんでした。


外国人の対応は外国人にまかせたほうが良いのかもしれませんが、


会社にそういう人員を置く余裕はなく、


たとえそうしていたとしてもやっぱり起こることは起こったと思います。


同業他社ではトラブルを避けるために契約でしばっているところもありましたが、


そんなことをしてもねぇ。。。。


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野放しとはいかないまでも、その職場はすごく自由だったので彼らものびのびとして、

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私ものびのびとして(笑)、遅刻やドタキャンには毎度カリカリさせられましたが、


楽しかったです。


十年近く勤務しましたし、彼らのうちの何人かも私と同じように最後まで一緒に働きました。


契約書でしばられた職場だったらこうはいかなかったと思います。
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言い訳をしない日本人、言い訳をする外国人


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最初の職場で挫折したのは、英語がたいしてしゃべれない上に、

思考回路を切り替えられなかったためですが、


次の職場でも、彼らの言い訳、屁理屈には最後まで慣れることが出来ませんでした。


一例をあげると、時間に遅れた時の言い訳ですが、


ある日彼らのうちの一人が時間に遅れて来たので、「遅刻だね」と言ったら、

あんたの時計が早い、と言い返されました。

彼らの国ではよくあるパターンのやり取りなんでしょうけど、カチンと来ました。


そしてまた別な日は、時間になっても現れず、

どうしたのかと自宅に電話をかけたらまだ熟睡中、

しばらくして会社に現れて、

上司にした言い訳が「目覚まし時計の電池が切れていた」とのこと、

そして「一緒に寝ていた彼女の目覚ましの電池も切れていた」だから起きられなかったと、

電池の切れた目覚まし時計を手に握りしめ、原因はこれだ!と言わんばかりに見せていました。


若いフラフラした兄ちゃんなんかではなく、ちゃんと教育を受けた30歳を超えた大人の男性です。

他の外国人の中でも彼はちゃんとしている人だと思っていたのに、

そういう子供じみた言い訳をしてさらに時計まで持ってくるとは・・・・


事実そうだったとしても、日本人だったらそんなことは言い訳にはしないですよね。

寝坊した本人が悪いのだし、目覚ましの電池が切れ、

彼女の目覚ましも切れていたからなんて恥ずかしくて言えません。

バカじゃないかと思いました。


そういう出来事を日本の文化を理解している外国人に話したところ、

確かに子供じみた言い訳かもしれない、

でも、何も言い訳をせず、

すいません、すいませんとペコペコ頭を下げるだけの日本人のほうが

自分たちから見ればおかしいと感じるんだよ、と言われました。



けれど、言えますか?

目覚ましの電池が切れていたから寝坊したなんて、

聞いたこっちも

「なかなか正直な奴だ、それじゃあ仕方ないね」なんても思えるわけがありません。


たかが時間に遅れたくらいでそうカリカリしなさんな、と言われそうですが、


それで客先に謝るのは私なんですよ。こんなことが度々おこれば、信用を失くします。



人種を問わずきちんとした人は、

文化や習慣が異なっていても時間に遅れたりせずこんな言い訳もしないと思います。


ただ、遅刻するつもりはなかったんだ、

目覚ましの電池が切れていて不可抗力だったってことは

個人差はあれ言いたいんだろうと思いました。

電池のことも含め自己管理だと考える、

そんなことは言い訳にならないと考える日本人と決定的に違うところです、


せめて、迷惑をかけてすまなかったとひと言でも追加してくれれば、

こっちの気もおさまるんですが。。。。


感情を引きずらず、これはこれとして割り切れなかったです。


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最初の挫折 私は外国人がいる職場には向かない


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今振り返ってみても、外国人がいた職場で働いていた時がいちばん面白かったのですが、

じゃあ自分がそういう職場に向いていたか?というと「ノー」ですね、


英語なんてたいして話せもしないのに、若い時はなんとなくあこがれがあって、

怖いもの知らずで飛び込んだのが20代半ばのことでした。

最初の頃こそ、私の拙い英語でも聞いてくれる、通じる楽しさでウキウキ働いていましたが、

だんだんと疲弊していき、半年後には自滅してしまいました。


彼らと「なぜ」「どうして」というやり取りになった時に、感情的にならずに、

それはそれとして頭を切り替えて接することが出来なかったからです。

そういう心のうちを彼らに読まれて「いちいち動揺するな」みたいなことも言われて、

落ち込んで、私は典型的な日本人なんだと自覚、向いてないなぁと悟りました。


そこから数年は純日本の職場にいたのですが、

向いてないとはいえ、楽しかったこともある当時のことが忘れられずにいました。

そんな時、英語は多少できれば良いからと事務員を探していた職場があり、

バックオフィス的な業務なら前の時ほど外国人とかかわらずに済むと思い、

結果的にそこで一番長く働くことになったのです。


最初の職場では半年しかもたなかった私ですが、

そこに入った時から「あの子は何ヶ月もつのかしらね」と話になっていたと

後から聞きました、それくらい入れ替わりの激しい職場だったのですが、

次の職場もそこまでではないにしろ、続けられる人というのはあまりいなかったです。


でも当時は「留学」ブームまっさかりで、

英語がしゃべれます、英語を生かせる職場につきたいという人はたくさんいて、

人の補充に困ることはありませんでした。


たいして英語が話せもしない私が言えることではありませんが、

単に英語が話せるだけでは仕事にはならないんですよね、


会社で働くというのは、自分ひとりで仕事が完結することはまずないですよね、

それぞれが担当する仕事をきちんとやることで最後に形になるものですよね、

その間、ミスがあったり、遅れたり何かしら問題があれば、

注意したり、要望したり、話し合いをしたりして解決しようとしますよね。

でも、いろんな人がいますから、それが普通に通じる人とそうでない人、

苦手な人、イヤな人がいて、でも関わらなきゃいけない、職場の人間関係はツライ、

働いてお金を得るって大変、っていうことになるんですが、


そこに外国人がいる職場となると、英語が多少できるがために交流してしまって、

自分の仕事は何か、何を求められているのかがわからず、自滅しいくんです。


仕事である以上、文句も言わない「良い人」ではいられない、

「仲良く」というのは出来ないんですよね。


だから、英語もたいしてしゃべれず、相手の思考回路にも切り替えられず、

感情的になりがちな私は、彼らとは少し距離を置いて接していました、

イヤな奴に見られていたと思います。
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各保険料率(R01.7月現在)
        (本人)  (会社)
厚生年金保険料  91.50/1000 91.50/1000  (H29.10~)
雇用保険料   3/1000   6/1000   (H29. 4~)
子ども子育て        34/10000  (H31. 4~)
労災保険料         3/1000  (H30. 4~)
*雇用保険、労災保険料率は業種によって異なります。